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ドクターみどりの Beauty Lesson (2008.2.1 Vol.42)
発行:おおた皮膚科 http://www.dr-midori.com/
おおたメディカルエステ https://www.ota-medical.com/
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目次
【今週のLesson1】アトピー性皮膚炎とストレス
【今週のLesson2】2008年スギ花粉飛散予測
【今週のLesson3】花粉症と不眠
【ご案内】 ドクターズコスメのご案内『ノブ』
* + * 今週のLesson1 * + * … * + * … * + *
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◎アトピー性皮膚炎とストレス
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ 太田みどり
アトピー性皮膚炎は、
アトピー素因といわれる免疫異常があるヒトに起こる、
アレルギー性慢性皮膚疾患です。
1)かゆみがある
2)特徴的な皮疹とその分布
3)慢性に繰り返しできる
という診断基準を満たした上で診断される病気です。
統計によると
小児の10から15%、成人の5%程度がかかっているといわれています。
私たち皮膚科医は日常の診療で、
ストレスがあるとアトピー性皮膚炎が悪化するといった関係を
よく経験します。
たとえば受験期の中学生、高校生、
就職活動をしているときの大学生のアトピー性皮膚炎は悪化します。
精神的なストレスが、
アトピーの悪化につながることが最近の研究で指摘されてきています。
またストレス伝達物質が直接免疫学的に作用することもわかってきました。
それゆえに、アトピー性皮膚炎の患者さんのメンタルケアが大事だと
言われるようになってきています。
メンタルケアのひとつとして、アトピー性皮膚炎とどうつきあうか、
アトピー性皮膚炎はどういうことで悪化するかを、
患者さんによくわかってもらう必要があります。
それには次の3点を患者さんに理解してもらうことが大切です。
1)かゆみの悪循環といって、
かゆいから掻く→掻くと皮膚炎が悪化する→悪化するとかゆくなる
ということを繰り返します。
2)皮膚を掻くことで、皮膚のバリア機能を破壊して、
外からの刺激に反応しやすくしてしまう
3)ストレス伝達物質による直接的な免疫の変調によって
アトピー性皮膚炎が悪化するという事実を知ってもらう
次に患者さんからよく聞かれる質問とその答えを挙げてみます。
Q:治る病気ですか?
A:アトピー性皮膚炎の治療の目的は、皮膚の病気のことを気にしないで
日常の生活をスムースに送れるようにすることです。
完全に治ってしまう病気ではありませんが、
スキンケアをすることで皮膚が良い状態に保たれるならば、
治ったと同じ気持ちになるはずです。
そのような状態にまで皮膚を改善させて、維持しましょう。
Q:遺伝しますか?
A:アトピー性皮膚炎になりやすいというのは、
ある程度体質が関係するかもしれません。
しかし、悪い遺伝子をもっているために発病するというような
遺伝病ではないと現在のところ考えられています。
Q:外用薬にはどんなものを使うのでしょうか?
A:ステロイド外用薬、タクロリムス軟膏、保湿剤などを使います。
皮膚科医はそのときの皮膚の状態にあわせて、
薬を使うようにしています。
良い状態になったときは保湿剤をメインにコントロールします。
それぞれの薬の効果と、副作用を考えて、
患者さんの皮膚に利益のあるように処方します。
また体の部位によって、薬の強さを変えて処方して、
副作用が起こりにくい、より良い方法を考えて治療しています。
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◎2008年スギ花粉飛散予測
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ 太田みどり
2008年のスギ・ヒノキ科花粉飛散量は、
東日本では平年並み、西日本では平年をややや下回る予測です。
2007年と比較すると東日本はやや多く、西日本はやや少ないと思われます。
2007年は7月と8月の気象条件、
つまり平均気温と日照時間に大きな差があったことから、
かなり予測が難しくなっているようです。
2007年10月の時点でのスギ雄花の着花状況はかなり良好であるために、
予測飛散数より多くなる可能性もあるようです。
関東地方では、2月10日から飛び始め、
予測量は埼玉県坂戸で平均値とほぼ同じくらいと予想されています。
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◎花粉症と不眠
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ 太田みどり
不眠の原因はさまざまですが、花粉症が原因となっている場合もあります。
布団に入っても、目のかゆみ、鼻づまりなどで
なかなか寝つけない、目が覚めてしまうなどといった症状に悩む人が
春先になると増えてきます。
最近の研究で、アレルギー性鼻炎の患者さんと正常な人を比較したところ、
アレルギー性鼻炎の患者さんの36%が不眠を訴えていて、
正常の人の2.2倍高いということがわかりました。
花粉症で夜よく眠れないというのはつらいことです。
早めに抗アレルギー剤の内服を始めて花粉症に備えましょう。
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