今週のLessonは・・・秋冬の肌対策とシミのお話
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ドクターみどりの Beauty Lesson (2008.12.1 Vol.62)
発行:おおた皮膚科 http://www.dr-midori.com/
おおたメディカルエステ https://www.ota-medical.com/
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目次
【今週のLesson1】秋冬の肌のダメージ対策
【今週のLesson2】表皮にできるシミ
【今週のLesson3】真皮にできるシミ
【今週のLesson4】レーザーで治せないシミ
【ご案内1】 おおたの各種レーザーのご案内
【ご案内2】 年末年始の休診日
【ご案内3】 リピーターさんに朗報!コスメ電話注文できます
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◎秋冬の肌のダメージ対策
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ 太田みどり
寒くなってくると、化粧ののりが悪く化粧崩れしやすいとか、
肌の透明感がなくなったという方が増えます。
これは、夏の間に冷房の中で仕事を続けてきた人に多く見られる現象です。
夏の間は外は湿度が高くて、不快指数が高いのですが、
部屋の中は冷房がきいていて湿度の低い状態です。
その中で長い間仕事をしている女性の皮膚は、異常に乾燥しています。
また強い紫外線を浴びることによって、皮膚の表面の角層が厚くなり、
角層の細胞の生まれ変わりがスムースにいかなくなって、
肌の透明度がさがります。
紫外線で皮膚のメラニン生成が活発化すると、
メラニンの過剰生成が起こります。
角層の生まれ変わりがうまくいかないと、
メラニンが肌からスムースに排出されなくなり、くすみの原因にもなります。
肌の乾燥は、皮膚表面のキメの乱れをひきおこして、小じわの原因となり、
ハリがなくなってきます。
この時期に暖かい時期と同じ手入れをしていては間に合いません。
対策は、まず肌の保湿を心がけましょう。
保湿効果のある化粧水に変えたり、
保湿効果のある美容液を追加して使ったりするようにしましょう。
化粧品の種類を増やすとトラブルが心配という人は、
今使って大丈夫な乳液やクリームを何度も重ねてつけるようにしましょう。
時間がたつと乾いてしまう人は何度もつけることをおすすめします。
その次に、
美白効果のある成分を含んだ化粧水や乳液を使うように心がけます。
ビタミンCやトラネキサム酸などの配合されたものを
積極的に使うようにします。
角層の厚くなった人には、レチノール入りの化粧品をおすすめします。
また定期的なピーリングも効果があります。
ピーリングは、皮膚科で受けるようにしてください。
適切な濃度を使い、皮膚の状態を皮膚科医が診断をしながら、
続けてくれます。
このような努力をすることで、
滑らかなはりのある肌を取り戻すことができます。
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◎表皮にできるシミ
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ 太田みどり
・老人性色素斑(日光性色素斑)
顔、腕などの日光に当たる部分にできる、平らな色素沈着です。
色は茶色から茶褐色で、大きさは数mmから親指大くらいです。
ひとつだけできることも、多発することもあります。
紫外線に当たることが原因で、
ゴルフで日焼けする男性のこめかみや生え際によくできます。
日焼けをすると、さらに悪化します。
・脂漏性角化症
老人性疣ゼイとも呼ばれています。
老人性色素班の一部が盛り上がってできる場合もあり、
老人性色素斑と同じものとも考えられています。
顔のこめかみから、額の生え際に良くできますが、
首や耳のそばにもできます。
大きさは数mmから数cmです。
色は茶色から黒色で、イボのように、皮膚の表面から盛り上がっています。
繰り返し日光にあたることが原因のひとつだといわれています。
しかし体の日光にあたらない部分にもできることがあり、
その場合の原因は不明です。
・肝斑
顔のシミで来院される患者さんの多くが肝斑といわれる色素沈着です。
原因は三つ考えられます。日光、女性ホルモン、こすりすぎ、です。
頬、額の両側にべたっとした薄い茶色の色素斑が生じます。
よくできる場所は、額の中央や頬骨の張った部分、
すなわち日に当たりやすい部分です。日光にあたることで悪化します。
20歳後半から生じ、60歳頃までには良くなってしまうことが多いシミです。
生理のある間に悪化したり、出産後に増悪することから、
女性ホルモンが関連しているともいわれています。
その間に症状が良くなったり、悪くなったりするのが特徴です。
化粧を落とすときに、強くふき取る癖のある人によくできます。
たとえばアイメイクを落とすときに強くこするという習慣がある人は、
それが異常な行動だと認識していません。
人に言われて初めて気付くものです。
こすっているうちに、こすることが原因で色素沈着をおこします。
皮膚をこすりすぎていると、皮膚のバリア機能が低下して、
刺激に過敏になるため、皮膚についたもので炎症をおこしやすくなります。
そのために炎症の後の色素沈着も起こして悪化すると考えられています。
・そばかす(雀卵斑)
5歳から6歳までに発症します。
遺伝的にできるかどうかが決まっているといわれていますが、
遺伝形式はわかっていません。
両頬、鼻に数mmまでのうすい茶色の点状の色素斑が多発します。
鼻背にできるのが特徴です。
患者さんはこれで悩んで見えますが、
私から見ると、そばかすはとてもチャーミングなシミだとおもっています。
全く気にせずにむしろそばかすをいかすようなお化粧をしている人もいます。
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◎真皮にできるシミ
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ 太田みどり
・太田母斑
これは生まれつきのアザです。
顔の片側にできる青色から黒色調の色素沈着です。
特徴は、目の結膜や口の中の上あごにも色がついていることです。
昔から太田母斑は美人に多いといわれています。
・後天性メラノサイトーシス(遅発性両側性太田母斑様色素沈着)
原因不明のアザで顔の両側に左右対称性にシミができます。
色が特徴的で、灰色、青色、灰褐色の色素斑です。太
田母斑と異なるのは、20歳以降の大人になってからできること、
目の結膜や口の中には色がつかないことです。
額にできる場合は、左右両側にできるのですが、
顔の皮膚から頭皮にかけて色がつきます。
症状が良くなったリ悪化したりすることはなく、同じ状態が続きます。
目の下や、こめかみにできる場合は、小さい点状の色素斑が多発します。
肝斑との鑑別が難しく、両方ができていることもあります。
・炎症後色素沈着
やけど、擦り傷、かぶれなどの跡に茶褐色の色素沈着が生じます。
この場合は表皮と真皮の両方にメラニンがふえます。
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◎レーザーで治せないシミ
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ 太田みどり
最近テレビで、肝斑という頬にできるシミを治す飲み薬のコマーシャルが
話題になっています。
肝斑という言葉はそれまであまり知られていなかったのですが、
このコマーシャルで一躍有名になってきています。
シミで悩んでいる方は、すべてがレーザーで治せると思っているようですが
それは間違いです。そもそもシミといわれているものの中に
いろいろな種類があって、レーザーで治せるものと治せないものがあります。
肝斑は、治りにくいシミとして知られていて、
30代以降の女性に多く見られる、左右対称性にできる色素斑です。
原因は、女性ホルモンの影響、紫外線、
マッサージなどこすったりする刺激によるものが考えられています。
肝斑にレーザーをあてると、レーザー照射によって起こる炎症によって
炎症後色素沈着をおこしてしまうので、
あててはいけないと昔から言われています。
あててはいけないレーザーは
532nmのNd:YAGレーザー、694nmのルビーレーザー、
755nmのアレキサンドライトレーザーです。
一般に肝斑の治療は、
トラネキサム酸の内服やハイドロキノンの外用から開始します。
それと紫外線にあたらないように日焼け止めクリームとファンデーション
を使用するように注意します。
当院のおおたメディカルエステでは、内服と外用治療に加えて、
ビタミンの超音波導入やイオン導入を集中的に行っています。
このような治療をおこなうことで肝斑は薄くなります。
しかし、完治させることは難しく、
最近では低出力のレーザーやIPLを使った治療も研究されています。
いずれにしても、強い刺激になるような治療をすると肝斑は、
必ず悪化します。
化粧を落とすときに力をいれて、クレンジングクリームでこする人は、
さらに肝斑を悪化させているので、
日常の注意も大変重要になってきます。
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★ おおたの各種レーザーのご案内 ★
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おおたメディカルエステでは、さまざまな肌トラブルに対応する
レーザー治療を各種おこなっております。
・ルビーレーザー
シミの治療において、現在もっとも進んだ治療法です。
肌組織の損傷は最小限に抑え、メラニン色素だけを狙います。
・スムースビーム
がんこなニキビで皮膚にひどい炎症を起こしたり、
ニキビの跡がへこんで残ったりしている方におすすめの最新レーザー。
・エヌライト(NLite)レーザー
血管壁のみに働きかけ、コラーゲンを増生させます。
特に目のまわりの小ジワやたるみのケアに適しています。
・スキンタイトニング
毛穴をひきしめ、肌のハリをよみがえらせるエイジングケアです。
【詳細はコチラ】
https://www.ota-medical.com/menu.html#3
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★ 年末年始の休診日 ★
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おおたメディカルエステおよびおおた皮膚科の
年末年始の休診日は、以下のとおりです。
12月30日から1月4日まで
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★ リピーターさんに朗報!コスメ電話注文できます ★
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おおたメディカルエステのお客様で、
以前にもドクターズコスメをお出ししている方につきましては、
電話やメールなどでのお申し込みを承っておりますので、ご利用ください。
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院長:太田みどり(日本皮膚科学会認定 皮膚科専門医 医学博士)
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