今週のLessonは・・・冬のトラブル、手あれ・しもやけ
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　　　　ドクターみどりの Beauty Lesson　　　（2008.12.15 Vol.63）

　　　　　　発行：おおた皮膚科　http://www.dr-midori.com/
　　　　　　　　　おおたメディカルエステ　https://www.ota-medical.com/

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　目次

　【今週のLesson1】くちびるの荒れ
　【今週のLesson2】手あれの予防
　【今週のLesson3】しもやけの予防
　【今週のLesson4】カプサイシンの効能

　【ご案内1】　おおたの各種レーザーのご案内
　【ご案内2】　年末年始の休診日
　【ご案内3】　リピーターさんに朗報！コスメ電話注文できます

　* + *　今週のLesson1　* + * ・・ * + * ・・ * + *
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　　　◎くちびるの荒れ
　　　￣￣￣￣￣￣￣￣　　　太田みどり

　くちびるに水疱や赤みが生じると、ヘルペスができたと言って
　皮膚科に来院する患者さんが大勢いらっしゃいます。
　その人たちの症状をみていると、
　ヘルペスではなく、くちびるの皮膚炎をおこしているのに、
　ヘルペスの治療を受けている人が多く見られます。

　くちびる全体に小さい水疱ができたり、
　くちびると皮膚の境目が赤くはれたりしている状態は、
　何かくちびるについたものによって、
　かぶれたり、刺激を受けたりしために起こる皮膚炎が考えられます。

　その原因は、食べ物、口紅、リップクリーム、歯磨きなどです。
　その中でも、特に女性に多い原因は口紅とリップクリームです。
　口紅は、油性基材、着色料、つやだし成分、保存料、香料などにより
　構成されています。
　その中で、かぶれの原因となる口紅の成分としては、
　ラノリン、ひまし油、タール色素、パラベン、エステルガム、香料、
　紫外線吸収剤などがあげられます。

　これらを代替品に変えた対策をとって、
　口唇炎を生じやすい成分を含まない口紅が研究されています。
　コンテス、ファンケル、アクセーヌ、資生堂のdプログラム、
　常盤薬品のNOVなどです。
　油性基材のラノリンなどの天然基剤は合成基剤に変更し、
　保存料であるパラベンや、
　つやだし成分であるエステルガムあるいは香料といった付加成分を
　除いたものを作って肌の弱い人に対応しています。

　口紅やリップクリームを使えないというのは、
　女性にとってとても困る事態です。
　まず、くちびるのトラブルを起こしている場合は、
　皮膚科を受診して診断を受けてください。
　皮膚の状態を改善させてから、
　くちびるに何を使っていったらよいかを相談してください。
　リップクリームは安全だという考えは、危険です。
　毎日使っているもので、皮膚炎を起こしていることもありますので
　注意をしてください。

　* + *　今週のLesson2　* + * ・・ * + * ・・ * + *
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　　　◎手あれの予防
　　　￣￣￣￣￣￣￣　　　太田みどり

　寒くなってくると、気になる手あれ、女性の悩みですね。
　治らないといって、あきらめないで、
　手あれをおこさないように予防してください。

　毎日の炊事、洗濯、子供の世話などで女性の手は酷使されています。
　洗剤を使ったり、お掃除で汚いものに触ったりすることなどで
　手を何回も洗うと、手の皮膚の水分や油分が少なくなってしまい、
　乾燥します。また外出のときに、冷たい風に当たったり、
　自転車で風を切って走ったりすると、手は、
　衣服で保護されている部分にくらべて、やはり乾燥してしまいます。

　乾燥した皮膚は、外からの刺激に弱くて、
　料理をするときに触るものや、仕事で触るものの刺激にやられてしまいます。
　症状は、小さい水疱がたくさんできたり、赤くなって皮がむけたり、
　ひどくなるとキレツがはいったりします。
　人によってかゆみが強くて、
　夜、睡眠中に無意識にかいてしまってさらに悪化させてしまったりします。

　手あれは予防が肝心です。一度ひどくなってしまうと、
　日々の生活を送りながら治すのは大変です。
　手が乾燥しないように、早め早めに心がけてください。

　予防は、まず保湿剤を何度もつけることです。
　市販のものでもよいし、皮膚科で処方してもらっても大丈夫です。
　特に洗濯物を干すときは、保湿剤をたくさんつけてから干してください。
　そして自転車に乗るときは必ず手袋をし、
　普段買い物に行くときも手袋をしてください。
　冷たい風から手の皮膚をまもってください。

　もし、指に小さいかゆい水疱がたくさんできたり、
　キレツがはいって痛くなったりしたら、
　皮膚科を受診してきちんと治療をうけてください。
　そうならないように予防することをおすすめします。

　* + *　今週のLesson3　* + * ・・ * + * ・・ * + *
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　　　◎しもやけの予防
　　　￣￣￣￣￣￣￣￣　　　太田みどり

　毎年冬になると、足の指にしもやけができる人がいます。
　しもやけは、足の指だけでなく、足の裏やかかと、足縁にもできます。
　末梢の血液循環が悪いためにおこるものですが、
　一度なってしまうとなかなか治りません。悪化してから治療するのではなく、
　しもやけにならないように注意をしましょう。
　足に汗をよくかく体質の人は、汗をかくことで足が冷えるので、
　しもやけになりやすい傾向にあります。そのような人は、
　靴下をマメにかえる、制汗剤をつかって汗の量を抑えるなどの方法で、
　汗によって足が冷えないような注意が必要です。

　５本指の靴下も、汗を吸収して足の指同士がくっつくのをさけますので、
　しもやけの予防に効果的です。まだ足の指が冷えないという利点もあります。
　外で仕事をする時間が多い人、朝練習をする運動部の学生さんなどは
　このような靴下をはくことをお薦めします。
　また早めにビタミンEを内服して末梢の血液循環を改善しておくのも、
　予防のひとつです。しもやけは、足だけでなく、手や耳、頬など
　皮膚が露出している部分にもできます。
　しもやけになってしまったら、皮膚科を受診して治療を受けてください。
　かゆみがひどくならないうちに治療を開始したほうが早く改善します。

　* + *　今週のLesson4　* + * ・・ * + * ・・ * + *
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　　　◎カプサイシンの効能
　　　￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣　　　太田みどり

　私の友人と後輩たちは辛いものが大好きで、タイ料理をよく食べにいきます。
　タイ料理の辛さは、強烈なものがありますね。
　このような辛さは、唐辛子の主成分カプサイシンによるものです。
　カプサイシンは痛覚を刺激します。
　人間の痛覚は温度によって感受性が高まるので、
　カレーでも熱いうちに食べたほうが、その本領を発揮するのです。

　ところで、皮膚を美しく保つ秘訣は汗をたくさんかくことなのです。
　汗をかくと新陳代謝が盛んになり、肌が生き生きしてきます。
　カプサイシンは、全身の代謝を促進させるばかりか、
　脂質代謝もよくなるので肥満の解消にもよいといわれて、
　ダイエットに利用されているのです。

　香辛料は、一般に油脂の酸化を防ぎ、
　ビタミン類の効果を保存する作用もあります。
　熱い地方で香辛料が使われるのは、
　微生物が繁殖するのを防ぐ作用もあるからなのです。

　これからの寒い季節は、お鍋ですよね。
　キムチ鍋で、皆でわいわいと楽しい食事会をするのもよいです。
　カプサイシンが皮膚の末梢循環をよくして、
　湯気のたつ鍋を囲んで食べることで、
　汗をかき皮膚が生き生きすることでしょう。

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　　★ 冬は脱毛に最適シーズン ★
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　　★ 年末年始の休診日 ★
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　年末年始の休診日は、以下のとおりです。

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　院長：太田みどり（日本皮膚科学会認定　皮膚科専門医　医学博士）

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　発行日：2008年12月15日（毎月1・15日発行）
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