今週のLessonは・・・「おかしいな」と思ったら皮膚科へ!
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ドクターみどりの Beauty Lesson (2009.11.15. Vol.85)
発行:おおた皮膚科 http://www.dr-midori.com/
おおたメディカルエステ https://www.ota-medical.com/
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目次
【今週のLesson1】緑膿菌による毛包炎
【今週のLesson2】尖圭コンジローマの新しい治療
【今週のLesson3】接触皮膚炎(かぶれ)
【今週のLesson4】皮膚炎を起こす身近な植物
【ご案内】 ドクターズコスメで秋のお肌を健やかに
* + * 今週のLesson1 * + * ・・ * + * ・・ * + *
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◎緑膿菌による毛包炎
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ 太田みどり
背中や腹部に毛穴の炎症、毛包炎が多発して来院する患者さんがいます。
皮膚科で、
このような毛包炎が緑膿菌で発症したという報告が多くされています。
汚染されたジャグジーやプール、家庭にある循環式浴槽で繁殖した緑膿菌が、
高温により拡張した毛包から侵入して発症するのではないかと
今まで推察されてきました。
しかし、最近では、風呂場にある、体を洗うタオルやスポンジなどが
原因である可能性が高いといわれています。
緑膿菌は水まわりに普通にみられる細菌であり、
特に家庭の浴室は格好の生息場所として知られています。
マンションでは、窓のない浴室も多く、
常に湿気がある環境になりやすいと考えられます。
このような場所に置いてあるタオルやスポンジは、
十分な乾燥が得られない場合も多く、
緑膿菌をはじめとする細菌がきわめて増殖しやすい状態にあります。
このような症状で来院された患者さんのタオルを培養すると、
緑膿菌をはじめとする細菌が何種類も検出されることがあります。
特にナイロン製のタオルにそのような例がみられます。
タオルで体を強く洗うことが好きな日本人の国民性も加わって、
このような緑膿菌性毛包炎が発症するのではないかと考えられています。
入浴のときに使うタオルは毎日洗濯して日に干すように努力しましょう。
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◎尖圭コンジローマの新しい治療
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ 太田みどり
尖圭(せんけい)コンジローマは、
性器へのヒト乳頭種ウイルスの感染により、
外性器や肛門周囲にイボが多発する病気です。
潜伏期は、平均3カ月程度で、
ほとんどが性行為によりうつる性感染症です。
パートナーへの感染を防止するためにも、
積極的な治療をすることがのぞまれます。
よく発症する場所は、男性ではペニスの先端、冠状溝、陰嚢、肛門周囲、
女性では大陰唇、小陰唇、膣、子宮頚部、肛門周囲です。
一般に自覚症状はありませんが、
大きさや発症部位により、疼痛や掻痒が見られることがあります。
治療は、次のような方法があります。
1.凍結療法
綿棒にしみこませた液体窒素で病変部を凍らせてイボをとりのぞく
2.レーザー療法
炭酸ガスレーザーなどの熱でイボをとりのぞく
3.電気で焼く
電気メスでイボに電気を放電させてイボを焼き、除去する
4.外科的切除
メスでイボを切り取る
5.薬物療法
ベセルナクリームという薬を使った、新しい治療法です。
イボに1日1回、週3回塗ることで、治療可能な外用剤が開発されました。
薬物療法は、自宅で治療できる他に、
瘢痕(傷跡)などを残す懸念が少ないことが期待されています。
しかし、薬物の薬理作用の関係で、患部やその周辺が赤くなったり、
皮膚がむけたりする皮膚障害が高い頻度であらわれることがありますので、
使用に際しては用法用量を特に守ることが重要です。
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◎接触皮膚炎(かぶれ)
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ 太田みどり
かぶれは、接触皮膚炎と言って、
触れた物の刺激で、皮膚に赤い斑点ができて、かゆみが生じる、
皮膚の炎症です。
次の2つがあります。
1.刺激性接触皮膚炎
洗剤の原液のような強い刺激の成分に触れておきる皮膚炎や、
水仕事などで主婦湿疹のように、
一度の接触ではなんともないが、繰り返し刺激を受けることで
炎症を起こしてできる皮膚炎です。
2.アレルギー性接触皮膚炎
その物質に対してアレルギーのある人だけが
過敏反応を起こして皮膚炎を生じます。
植物によるかぶれは、次の項目で詳しくご説明いたします。
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◎皮膚炎を起こす身近な植物
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ 太田みどり
秋はガーデニングのハイシーズンですが、身近にある植物で、
思いもよらない皮膚炎を起こすことがあります。
皮膚炎には、そのものにアレルギーを起すことによって起こるものや、
刺激によって起こるもの、
その植物の汁がついたところに日光が当たることによって起こるもの・・・
などがあります。
植物による皮膚炎は、大きく次の4種類に分けられます。
1.そのものにアレルギーを持つ人だけに起こる
植物かぶれの多くは、アレルギー性接触皮膚炎ですから、
同じ植物に誰が触っても異常を起こすというわけではありません。
・日常生活のなかでかぶれを起こしやすいもの
ウルシ、ハゼ、ギンナン、サクラソウ、マンゴー
・大量に取り扱っている人にかぶれを起こしやすい職業性のもの
キク、シソ、レタス、たまねぎ、アルストロメリア、ミズゴケ、
シクラメン、ダリア、ケヤキ
・かぶれを起しやすい精油
ラベンダー油、ハッカ油、ひまし油、クローブ油
・園芸栽培で皮膚炎を起こすもの
トキワザクラ(プリムラオブコニカ)、菊、アルストロメリア、スイセン、
アネモネ、ハツユキソウ、ハナキリン、ディフエンバキア、キダチアロエ、
サボテン
・野外で皮膚炎を起こすもの
ウルシ、ツタウルシ、ハゼノキ、イチョウ、カクレミノ、イラクサ、
マムシグサ、センニンソウ、ウマノアシガタ、ナツトウダイ
・台所で皮膚炎を起こすもの
マンゴー、パイナプップル、キウイ、セロリ、ミツバ、レタス、シソ、
ニンニク、タマネギ、ナガイモ
2.アレルギーの有無にかかわらず、刺激によって起こる
・シュウ酸カルシウムの針状結晶が主な原因
ヤマイモ、アロエ、パイナップル、キウイ
・トゲが原因
サボテン
・化学的な刺激によってかぶれる
ニンニク、センニンソウ
3.植物の汁がついたところに光があたって、光毒性反応を生じて起こる
レモン、イチジク
4.アレルギーの有無に関わらず、大量に食べると起こる
シイタケ
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