今週のLessonは「帯状疱疹のおはなし」と「春の美肌ケア」
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ドクターみどりの Beauty Lesson （2009.4.15 Vol.71）
発行：おおた皮膚科 http://www.dr-midori.com/
おおたメディカルエステ https://www.ota-medical.com/
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目次
【今週のLesson1】帯状疱疹ってどんな病気？
【今週のLesson2】帯状疱疹の予防
【今週のLesson3】帯状疱疹になったら
【今週のLesson4】肌の老化はなぜ起こるの？
【今週のLesson5】キャベツのはなし
【ご案内】 当院おすすめの化粧品エンビロン
* + * 今週のLesson1 * + * ・・ * + * ・・ * + *
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◎帯状疱疹ってどんな病気？
￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣ 太田みどり
帯状疱疹はほとんどの人が原因となるウイルスを持っています。
帯状疱疹は小さな水ぶくれができる病気で、
ウイルスが原因となって起こります。
ウイルスが原因と聞くと、うつされたと思いがちですが、
ほとんどの場合、他人からうつされたものではありません。
帯状疱疹の原因となるウイルスは、
子どもの頃にかかる水ぼうそうのウイルスと同じものなのです。
水ぼうそうが治った後も、ウイルスは体に潜んでいます。
そして何かのきっかけでウイルスに対する抵抗力が落ちてくると、
また病気になってしまうのです。これが帯状疱疹です。
・きっかけは何？
強いエックス線、外傷、疲労、老化、あるいは免疫抑制剤などによって
体の抵抗力が落ちると、潜んでいたウイルスが活発になって症状が出ます。
普通は一度帯状疱疹にかかると再発はしませんが、
体の免疫機能がひどく弱まっているときは再発することもあります。
・皮膚の症状は2～3週間で治ります
体の左右どちらか一方にチクチクしたようた痛みが起こり、
しばらくしてその部分が赤くなります。
その上に小さな透明の水ぶくれが集まってでき、やがて濁って黄色くなり、
黒褐色のカサブタができます。
カサブタが取れて治っていきますが、ひどいときは潰瘍になります。
・水ぶくれができる場所にも注意しましょう
水ぶくれは顔、胸から背中、おなかなどによくでき、
神経に沿って体の片側に帯状に広がります。
これが病気の名前「帯状疱疹」の由来です。
手足にできることもあります。
人によって、このほかにもいろいろな場所にできますが、
それには他の病気が関わっている場合もあります。
また目の角膜にできると視力が低下することもありますので、
医師に相談して治療を受けてください。
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◎帯状疱疹の予防
￣￣￣￣￣￣￣￣ 太田みどり
帯状疱疹は体のどちらか半分の範囲に、
痛みをともなう水疱がたくさん帯状にできる病気です。
水疱はカサブタになって治るのですが、
そのあと頑固な神経痛が残ることがあります。
帯状疱疹後の神経痛がひどい場合は、
麻酔科に通院して神経ブロックの治療を受けることもあります。
抗ウイルス剤が開発されてから、それを飲み続けることで
帯状疱疹の発症を予防することができることは確認されています。
しかし長期に抗ウイルス剤を飲み続けないと予防することができません。
またどのくらいの期間、抗ウイルス剤を飲み続けるのか、
発症防止のための適切な服用期間は確立されていません。
帯状疱疹は、
子どもと同居していない成人で発症頻度が高いことが報告されています。
子どもと接触の少ない精神科医は、小児科医とくらべて1.8倍高い頻度で
帯状疱疹を発症していることがわかっています。
帯状疱疹の原因ウイルスは、水痘・帯状疱疹ウイルスといわれるもので、
水痘の原因ウイルスと同じものです。
子どもと同居している成人や、小児科医、保育園の先生は、
水痘・帯状疱疹ウイルスにいつもさらされているので、
帯状疱疹の発症が低下するのです。
このことから、水痘ワクチンを接種して、
水痘・帯状疱疹ウイルスに対する細胞性免疫を刺激して、
帯状疱疹そのものの発症を防止する試みが行われるようになってきています。
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◎帯状疱疹になったら
￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣ 太田みどり
・安静にすることが大事です
帯状疱疹の症状の程度はさまざまですが、
普通は、医師の指示を守って安静にしていれば自然に治ります。
帯状疱疹は精神的あるいは肉体的に疲れている時によくなりますので、
それを回復するためにも十分な栄養と睡眠を取るようにしてください。
・医師の指示にしたがって治療を受けましょう
症状が出たら、できるだけ早い時期に治療を始めるほうが早く治ります。
症状に応じて抗ウイルス剤、鎮痛剤、ビタミン剤などで治療します。
いずれにせよ素人判断でお薬を使うのは危険な場合がありますので、
医師の診察、治療を受けてください。
そして服用方法をきちんと守ってお薬を使うことが早く治すポイントです。
・水ぶくれは破らないように気をつけましょう
水ぶくれが破れると細菌感染が起こりやすくなります。
細菌による化膿を防ぐために水ぶくれは破らないように注意しましょう。
水ぶくれが破れたり、
潰瘍になったりしているときは医師の判断で外用剤を使用し、
それ以外のときは入浴してください。
ゆっくりと入浴することで神経痛も軽減します。
入浴後は水気をとってから、外用剤をつけておきましょう。
・普通の人にうつりませんか？
帯状疱疹は、ほとんどうつることがありません。
しかし水ぼうそうにかかったことのない人にはうつることがあります。
この場合、帯状疱疹としてではなく、水ぼうそうとして症状が出ます。
したがって、小さな子どもにはできるだけ接触しないように注意しましょう。
・神経痛が長引くことがあります
帯状疱疹になると最初は痛みますが、
大抵は皮膚の症状が消えると同時に痛みもとれます。
しかし、時にはピリピリするような焼けるような痛みが続くことがあります。
これを「帯状疱疹後の神経痛」と呼びます。
このような場合は、医師の指導にしたがって適切な治療を続けましょう。
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◎肌の老化はなぜ起こるの？
￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣ 太田みどり
紫外線を浴びることによって体の中に活性酸素ができて、
これによって肌はダメージを受けて老化が進行します。
このように太陽の光によって起こる老化を「光老化」と呼んでいます。
活性酸素は、悪玉酸素とも呼ばれているものです。
紫外線、タバコ、排気ガス、ストレスなど有害物質が、
体内で化学反応を起こし、発生するものです。
私たちの体の中にたまる産業廃棄物のようなもので、人体を酸化させます。
酸化させるということはサビのようなもので、皮膚の健康を損ない、
さまざまな老化現象となってあらわれます。
肌の老化は、加齢による自然の老化もありますが、
約80％は紫外線による光老化で起こります。
加齢によるものは仕方のないものにしても、
光による老化は予防することができます。
予防のスキンケアをすることで、
光老化によるトラブルを回避し、老化を克服することができるのです。
つまり、皮膚の再生を妨げる活性酸素の発生を正しい方法で予防することで、
光老化を防ぎます。
正しい予防を行うことで
いつまでもより健康で若々しい肌を保つことができるのです。
紫外線から肌を守るのに、サングラス、帽子を着用し、
衣服は長袖、長ズボンをはくようにしましょう。
紫外線を遮断できるサンスクリーン剤を
首から顔、腕、手などの露出部位に使用しましょう。
顔はサンスクリーン剤をつけてからファンデーションをつけると
UVAとUVBの紫外線を遮断することができます。
また活性酸素に負けない肌作りをしましょう。
私たちの体には、本来活性酸素を処理する能力があります。
その処理能力を超える活性酸素が発生すると問題が起こります。
抗酸化剤を日ごろから補給するとよいでしょう。
抗酸化剤はスキンケア製品で肌に直接補給したり、
食生活でおぎなうとよいです。
緑黄色野菜をしっかり食べることをおすすめします。
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◎キャベツのはなし
￣￣￣￣￣￣￣￣￣ 太田みどり
今、春キャベツが美味しい季節になってきました。
せっかく美味しいキャベツ、
スーパーなどの小さいカットのキャベツを買うのではなく、
どーんと大きなキャベツを買って、
豪快にキャベツを使ったお料理を楽しんでほしいです。
キャベツは地中海からヨーロッパの大西洋沿岸が原産地と言われています。
日本のキャベツは大きく分けて3種あります。寒玉と春玉とその中間種です。
寒玉は、冬出荷する品種で、扁平な形で、
半分に割ると葉がぎっしりとつまっているものです。
寒くなるにつれて甘さが増し、
パリッとした歯ざわりが気持ちのよい品種です。
この寒玉は3月いっぱいしか作れないそうです。
春玉は、一般に春キャベツと呼ばれているもので、
柔らかくて、巻きが緩く、独特の風味があります。
もうひとつが寒玉と春玉の中間的な性質を持った品種です。
これは夏から秋にかけて群馬県や長野県などの高冷地で栽培されるものです。
キャベツを使ったお料理≪春の野菜畑≫を紹介します。
【材料】
キャベツ1/2個 アスパラガス4本 カニかまぼこ6本 クコの実小さじ1
しょうが（みじん切り）大さじ3 砂糖大さじ1 塩小さじ1と1/2 サラダ油
1.キャベツを食べやすく切り、熱湯で柔らかくゆでてざるにあげて、
水気をしっかりと切る。
2.アスパラガスは堅いところを除いてさっとゆで、
3cmくらいにきってさらに半分に切る。
3.カニかまぼこは手で荒く裂き、クコの実は水につけて戻す。
4.耐熱ボウルにしょうがみじん切り、砂糖、塩を入れる。
5.フライパンでサラダ油大さじ3杯を十分に熱し、
気をつけながらボウルに入れる。
6.すぐにキャベツ、アスパラガス、かにかまぼこを入れ、手早く混ぜる。
7.四角い容器に全てを入れて、上から押して詰める。
8.容器から抜いた四角くなった材料を皿に乗せて、
上にクコの実、貝割れ菜を飾る
春キャベツを使って春の香りを楽しんでください。
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太田みどり
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院長：太田みどり（日本皮膚科学会認定 皮膚科専門医 医学博士）
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